ココロ・ボタン 第10巻44話 ネタバレ 無料試し読み

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【海辺のウソ44話】

立ち尽くす新奈ちゃんを見つけた古閑くんは、

何かあったの?

と彼女に聞きますが、

新奈ちゃんは、ただ首を振るばかり。

結局、新奈ちゃんは、

何があったのかを

古閑くんに話すことはできませんでした。

そして、速水さんに対して、

彼の気持ちにどう答えていいのか

わからないと強く感じるのでした。

バイトで店先でケーキを売っている

新奈ちゃんのもとに、

環さんが訪ねてきます。

話を聞くと、速水さんが無断でバイトを休み

連絡がつかないといいます。

新奈ちゃんと古閑くんが

昨日イルミネーションイベントに

来ているのを見かけた環さんは、

速水さんとの間に何かあったのではと考え、

聞きに来たよう。

何も答えない新奈ちゃんに、

環さんもつい語気が強くなってしまいます。

そこに割って入ったのは、

古閑くんでした。

バイト帰り、古閑くんと二人で話をしますが、

古閑くんと速水さんが友達であることを考えると、

どうしても新奈ちゃんは

何があったのかを言うことができません。

涙を流しながら、口をつぐむ彼女を見て、

古閑くんは彼女を抱きしめながら、

新奈を不安にさせるようなことは

起こさせないと彼女を安心させるのでした。

この古閑くんの男らしさが

かっこよくって仕方ないですね。

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海辺の道を歩く速水さんの前には、

古閑くんの姿ありました。

古閑くんのいつも通りの姿に、

どこか気まずさを感じる速水さん。

新奈ちゃんから、

何があったのか聞いたのかと尋ねる速水さんに、

そうではないという古閑くん、

しかし具体的に何かあったのかを聞くと

冷静な判断ができなくなりそうだから、

と語る彼からは、静かな怒りを感じます。

速水さんは、彼女が自分を振り向いて

くれるはずがないことをわかっていて、

新奈ちゃんをどうするつもりもない、

けれど、友人の恋人が好きになってしまった自分は、

もう古閑くんの友達でいることは

できないと考えていました。

もちろんそれが普通なのでしょうが、

古閑くんはそれを許しません。

古閑くんは、新奈ちゃんも速水さんも

失いたくなかったのです。

速水さんはの心のうちもそうでした。

腹を割って話す二人に、

もうわだかまりはありませんでした。

そして、新奈ちゃんを悲しませないために、

古閑くんは速水さんに

ウソをつくことにしないかと提案をします。

それが一体どんな提案だなのか、

続きは次回です。
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