ココロ・ボタン 第11巻48話 ネタバレ 無料試し読み

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【将来の自分を思い描いて48話】

春休みが終わり、

新学期が始まりまりましたが、

新奈ちゃんの進路調査票の記入項目には、

未定という文字。

結局決められませんでした。

クラスメイトも春休み前は

どうしようと言っていたのに、

デザイン系の専門やネイリストの専門、

女子短大を目指すなど、

それぞれ進路が決まってきているよう。

新奈ちゃん、さらに焦ります。

古閑くんに意見を聞こうと、

「将来の見えていない女の子ってどう思う?」

と質問してみると、

自立したほうがいいかもとの返事。

すっかり意気消沈して、

やりたいことは、

どうやって決めるんだろうと考えながら、

歩いていると、たどり着いたのは、

速水さんと環さんのアルバイト先の

カラオケ店でした。

二人に意見を聞こうとしますが、

新奈ちゃん上手く言葉が出てこず、

速水さんはもう小説家の仕事をしていて、

やりたいことを見つけて叶えていることが、

羨ましいという雰囲気を醸し出してしまいます。

速水さんは、なりたかったものになっても、

叶えたからといって消してゴールじゃない、

その先も続いていくんだ、と新奈ちゃんを一喝。

新奈ちゃん、その言葉の通りだと強く感じ、

自己嫌悪に陥るのでした。

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その夜、古閑くんが、

新奈ちゃんの家を訪ねてきました。

速水さんから今日の出来事を聞き、

気になって様子を見にに来てくれたのです。

古閑くんの優しさに嬉しくなりますが、

彼に甘えず自分で進路をちゃんと

考えることを伝える新奈ちゃんでした。

別の日、街を歩いていると

古閑くんのお母さんとバッタリ。

一緒にカフェでお茶することになりました。

古閑くんのお母さんは、

お仕事をしているキャリアウーマン。

このカフェに入ったのも、

ショートケーキを試食して、

通販などの仕事に役立てるためだったよう。

でも、半分以上楽しみでもあると

語る古閑くんのお母さんが、

何だか楽しそうに仕事をしているのを見て、

自分にもそんな仕事が見つかると

いいなと思う新奈ちゃんです。

すると、古閑くんのお母さんは、

学生時代は進路が決められずに悩んで、

旦那さんとの生活の寂しさを

紛らわすために働いていたら、

だんだん楽しくなって、

どんなことが自分に向いているのか

分かるようになってきたといいます。

新奈ちゃんは、そういう見つけ方もあるし、

やってみないと気づかない自分もある、

という古閑くんのお母さんの言葉に励まされ、

自信を取り戻すのでした。

自信を取り戻し、ほっとしたのも束の間、

お手洗いに行った古閑くんのお母さんが

なかなか帰ってきません。

様子を覗きに行くと、吐き気が止まらず、

トイレから出てこれなくなっていたのです。

急いで古閑くんの携帯に電話ししますが・・・。

古閑くん、早く電話に出て!

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