ココロ・ボタン 第10巻43話 ネタバレ 無料試し読み

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【花火とそれぞれの気持ち43話】

クリスマスイヴ、ウサミミランドに

やってきた新奈ちゃんと古閑くん。

天気は晴れ、絶好のデート日和です。

早速うさ耳のついた、

被り物をかぶって、大興奮です。

そんな二人の他にも、

ウサミミランドを歩く人がいました。

環さんと速水さんです。

商店街のガラガラ抽選会で、

イルミネーションイベントの

チケットを引き当てた環さんは、

誰と一緒に行こうか考えていたら、

人とぶつかった拍子に

チケット落としてしまいます。

たまたま道を通りかかった速水さんが、

チケットを拾ってくれ、

それがきっかけで、

二人で一緒にウサミミラランドに

来ることになったのでした。

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時間はあっという間に流れ、

夜になるとツリーやランド内にある

建物にあがりが灯ります。

楽しそうな周りの人々の姿を見て、

改めて、なぜ自分がこんなところに来たのか、

冷めた目でままりを見てしまう速水さん。

飲み物を買ってくると、

環さんに伝え人の流れに逆らって、

静かな方へ足を向けます。

歩きながらも頭に浮かぶのは、

新奈ちゃんの顔でした。

彼女が古閑くんのことを大好きで、

古閑くんも彼女のことが

同じくらい大好きであることをを知っていて、

それでも彼女のことが好きな自分。

その気持ちをどうしていいのかわかりません。

道の端に座り、

一人自己嫌悪に落ち込む速水さんに

声をかけたのは、新奈ちゃんでした。

イルミネーションイベントが始まる前に、

お手洗いに行っていた新奈ちゃんは、

古閑くんのもとに戻る途中、

速水さんを見かけて、声をかけたのです。

ショーが始まるからと、

新奈ちゃんは速水さんの手を引いて

会場に向かおうとすると、

もうショーが始まったのか、

大きな花火が打ち上がります。

綺麗とはしゃぐ彼女の姿を見たら、

速水さんは気持ちを抑えることとができず、

彼女を抱きしめてしまいました。

しかし、すぐに我に返った速水さんは、

彼女を突き放すと、

目線を合わせないままその場を

立ち去るのでした。

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