愚者の皮:第10回 英馬の決意 ネタバレ
《 心の成長の10回 》
英馬さんは、最近自分に、ある変化を感じていました。
なぜか、日常のちょっとした光景をいとおしく感じたり、
感動してしまうのです。
その理由を探るように、
あよさんをメールで呼び出し、
一緒にディナーをすることにしました。
英馬さん、すごい心境の変化でびっくりですね。
ディナーを食べる際に、
マスクを外すあよさんを見ても、
英馬さんは前のような拒否反応がでません。
あよさんは、
彼がどうして自分に会いたいと思うようになったのか、
彼以上にわかっていました。
英馬さんの中には、
「困っている人をほおっておけない天使の面」と
「自分の美意識を満たさないものを平気でさげすむ面」
があり、それが人を惹きつける魅力でもあったのです。
しかし、あよさんを棄てたことをきっかけに、
その均衡が崩れてしまっていたことに気付き、
元の自分を取り戻そうとしていたのでした。
それ看破され、
更に「自己満足だ」とあよさんの口から言われた英馬さんは、
自分のことが見抜かれていることに
ショックと恥ずかしさと感じ、
逃げたい気持ちにかられますが、
それと向き合おうと、一生懸命戦う彼。
彼のこの姿を見て、あよさんは、自分に謝罪し、
彼が別の道を進もうとしていることに気づきます。
「あよ 今まで本当にすまなかった」
彼が言ったこの言葉で、
あよさんの心はとても軽くなりましたが、
同時にもう元には戻れないのだと確信するのでした。
「あたしの方こそ追いかけまわしてごめんなさい」
そう言い席を離れ、
雨の中歩くあよさんを追いかけてくる英馬さん。
「時間をくれ、君が苦しみの中で成長した分だけ、
自分も成長して君にふさわしい夫になる」と、
そして「今度は僕が君を追いかける」
あよさんをしっかりとみて言葉を伝える彼に、
あよさんは涙が止まらないのでした。
あよさんも英馬さんも負の連鎖から解放され、
これからどんな二人の物語がみられるのでしょうか。
とても楽しみです。
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