愚者の皮・チガヤ編 ネタバレ:第1話 嫉妬ぶかい男
《 家族になるということ1回 》
物語は、主人公の千茅さんが、
たくさんいるお兄さんと一緒に
嫁入り先に向かうところから始まります。
行く道は、人気がなく舗装されていない山道。
千茅さんに「すまないねぇ」と言いながらも、
たれ目でニヤつくようなお兄さんたちの表情からは、
心からそうは思っていないことが伺われました。
それもそのはず、
お兄さんたちの経営する会社が
不渡りを出さないための
政略結婚だったからです。
素朴な雰囲気に好感を感じさせる千茅さん、
お相手の方はどんな方なのでしょうか。
気になります。
物語を読み進めていくと、
千茅さんの旦那さんになる男性が登場しました。
名前はセキさん、
長い髪で目元と表情を隠し、
顔は傷だらけで、
話し方には少し不器用さを感じさせます。
近郊一の醜男とのことでしたが、
千茅さんを思ってか
経営している製材所の近くには近づくな、
特にそこで働いている男性のそばには
決して行くなと忠告。
旦那様、なかなかに思いやりのありそうな
男性でほっとする私です。
翌朝、家事をこなし朝ごはんを作る千茅さん、
食材は朝市で買ってきたと伝え、
セキさんも一緒に行こうと誘います。
普段あまり人前に行かないセキさんが、
朝市を千茅さんと歩くと周りの視線は、
セキさんに釘づけ。
途中で、セキさんは帰ってしまったのですが、
千茅さんは、朝市に来ていた人から、
どうしてセキさんが、
あんな表情と不器用な性格に
なってしまったのかを知るのでした。
セキさんの母親は、
セキさんを生んで亡くなってしまい、
それにショックを受けた父親はセキさんに折檻。
心にも体にも大きな傷を
負っているセキさんでしたが、
千茅さんが来て、
彼女のことが愛しくて仕方がなくなったようです。
そんなセキさんを見て、
彼のことをもっと知りたいと思う千茅さん。
彼と一緒に生活することを心に決めます。
そんなある日、お兄さんたちがやってきて、
体を辱められ乱暴されてしまった千茅さん。
それを知ったセキさんは、
きっと自分以外の男欲しさに
千茅さんが進んで行為に及んだと考え、
彼女を暗い地下室へと閉じ込めてしまうのでした。
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