ココロ・ボタン 第7巻29話 ネタバレ 無料試し読み
【引っ越しの荷造り29話】
古閑くんは
「オレどこにもいかないし」
とは言ってくれたものの、
家にいても、バイトをしていても、
古閑くんのご両親の
離婚が気になって
仕方ありません。
新奈ちゃんが、
バイト終わりに
古閑くんの
マンションに行くと、
引っ越し用の段ボールが、
玄関に積まれています。
思い余って、
「どこにも行かないって
言ったのに、嘘つき」
と古閑くんに抱きついて、
号泣する新奈ちゃん。
それに対し、
笑顔で「うん、行かない」
と答える古閑くん。
その落差に、
新奈ちゃんが
「きょとん」
としていると、
古閑くんは、
近所にある祖父母の家に
住むことにするので、
転校はしないと言います。
その言葉に安心し、
家にお邪魔して、
引越しのお手伝いをすることに。
しかし、
ご両親は、別居することが
決まっているようで、
子供のころから
そうだったと話す彼を見て、
子供みたいに、
ただ寂しいって言って
解決するものではない
と分かっていながらも、
家族を大切に思う
新奈ちゃんにとっては、
家族が離れ離れに
なってしまうことに、
さみしさを感じるのでした。
そんな彼女の表情を見て、
自分のことを
考えてくれる彼女を、
よりいとおしく感じる
古閑くんでした。
「おなかすかない?」
と新奈ちゃんに声をかけると、
慣れた手つきで、オムライスを
作ってくれる古閑くん。
こんなに料理が上手な人が、
料理が苦手な自分のお弁当を
よく食べてくれたなと、
ちょっと気まずく思う
新奈ちゃんでした。
食事後、なぜか引っ越しの
準備をやめて、
物を元の場所に戻していると
古閑くんのお母さまが帰宅。
どうして荷物を戻しているのか、
お母さまがが二人にきくと、
「本当は一緒にいたいくせに」
「考え直してほしい」
と伝えます。
「離婚して、父さんが、
別の人と一緒になってもいいのか」
と問いかけると、
「それはイヤ」
と即答のお母さま。
自分の子供が、
そんなことを言うとは
思っていなかったようで、
少し驚きながらも、
新奈ちゃんから
影響されたものだと感じると、
昔の自分たちを見ている
ような気持ちになった様子。
お母さまは、
離婚届けを破ると
旦那さんに電話をかけて、
古閑くんに彼女ができたことを
伝えるのでした。
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