ココロ・ボタン 第4巻14話 ネタバレ 無料試し読み

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【キスの意味14話】

時間が止まったようなキス。

夜空には、

大きな花火が上がっています。

ふたりの唇が離れて、

「行こう」

と声をかけ古閑くん。

でも、

古閑くんは全く

新奈ちゃんと目を

合わせてくれません。

このキスは

古閑くんとって

気持ちがあるものだったのか・・・

それとも美礼ちゃんとの

キスと同じだったのか、

そんな事を考えると

新奈ちゃんは、

彼と花火大会に行くことを

考えられる余裕はなく、

走るようにして、

その場を後にするのでした。

家に帰って布団に突っ伏している

姿を葵ちゃんに見られ、

古閑くんのことを

「いくら頭がよくったって、

どこか欠落している」

と言われると、

時々見せる優しい笑顔の、

気持ちが分かる表情の

彼が好きなんだと

改めて思う自分。

あのキスの意味を

知りたいと思う気持ちは、

さらに深くなるのでした。

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一方古閑くんは、

新奈ちゃん似の犬の

マリーちゃんを

優しく抱きしめながら、

「ごめん」

と呟き、元気がない様子です。

そこへ美礼ちゃんが、

古閑くんが全然構って

くれないと泣き顔。

「泣いてるんだから、

キスして慰めてくれても

いいんじゃない?」

という彼女の言葉に。

美礼ちゃんが泣いていても

キスしようとは思わないなと、

自分の気持ちに気づきます。

自分の気持ちに

踏ん切りがついたのか、

吹っ切れたような笑顔を残し、

美礼ちゃんを残して、外へ。

向かった先は、

新奈ちゃんのもとでした。

新奈ちゃんと

川原の土手で顔を合わせると、

「お試しやめない?」

と切り出す古閑くん。

新奈ちゃんをしっかり見つめ

「オレと付き合ってください」

と告白します。

泣きながら返事をする

新奈ちゃん。

お互いの関係を

確認したところで次回です。

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