愚者の皮:第2回 愛の砦 ネタバレ

 

《 過去と現在の2回 》

 

英馬さんと離婚し独り、

二人で過ごした家に残された、あよさん。

 

どこに目をやっても、

彼と過ごした楽しい思い出が、残っていました。

 

そんなとき、ふと彼が使っていた古いパソコンが目に留まり、

彼は、今一体どんな生活をしているのかが気になって、

ネットで名前を検索してみると

務めていた会社を辞め、

新しく飲食店のウェートレスをしている様子。

 

しかも、その姿は、

イケメンウェートレスとして、

多くの女性から話題になるほどだったのです。

 

 

自分を捨てた彼が、

自分とは違う女性に愛想を振りまいて、

笑顔でいる動画を見ると、

会いたいのに、会えない自分。

 

 

激しい心の葛藤の襲われるあよさんの頭の中は、

いつの間にか、英馬さんと初めて出会った頃のことを考えていました。

 

あよさんは、やしない親の借金の方に工場で、仕事をしており、

そこへ東京から仕事で、英馬さんがやって来たのです。

 

家では、やしない親にこき使われ、

工場では汚れた作業着で仕事をする、あよさん。

 

当然、東京から来たエリートの英馬さんと

面と向かって目を合わせることなど、

出来るはずもありません。

 

そんな彼女に、彼は

 

「なぜ目を上げて歩かない」

 

と言葉をかけるのでした。

 

 

ある日、高価なドレスが、

あよさんの元に送られてきます。

誰が送ってきたのだろうと思いながらも、

その答えはきっと彼女の中にあったのでしょう。

 

英馬さんを主賓としたパーティーで、

ドレスを披露するあよさん。

 

すると、英馬さんは

「花のような君に、

この場所は似合わない、

僕といっしょにいこう」

とあよさんの手を取り抱きしめるのでした。

 

過去を思い出すと、

 

「近寄るなおぞましい」

 

という彼の言葉は、

悲しみに溺れてしまった自分を、

いさめるためのものだったのでは

と考えに至る、あよさん。

 

この家を出て、一歩踏み出す勇気を待っているのだと、

彼を信じて、家を飛び出し、彼のもとに走ります。

 

しかし、彼の勤めるレストランで

 

「どうして来たんだ お前の顔なんて見たくないのに 」

 

と叫びに似た怒声をおくられると、

結局、彼が見ていたのは、

表面だけだったことに深い悲しみを感じるのでした。

 

自分が好きでそうなったのではないのに、

彼女なりにもがいた結果、周りから敬遠されてしまう、

あよさん。本当にかわいそうです。

 

彼女に早く光が射すといいなと心から思います。

 

⇒まんが王国


⇒愚者の皮:第3回・憎悪

⇒愚者の皮:第1回・破局


 

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